西部劇のコンピューターゲーム

客船でセックスパーティーのような催し。大勢の男女が参加し朝から任意の相手と代わるがわる七八回セックスするというものである。おれは寝坊して昼過ぎに起きたので数回分を損したが、一日に七回もできるわけがないとも思う。階段をのぼって学校の屋上めい…

彩色された動物

古い旅館のようなサークル棟のような小汚い建物の一室から下を見下ろすと、それぞれ純色に彩られた、子豚ほどの動物たちが大勢、次から次へと姿を見せては外に走り出している。どこから這い出しているのかはベランダの影になっていてよく分からないけど、た…

木造舎内の海

旅行に行くことになっていたのに行き先が決まってなくて慌てて以前合宿に使ったことのある施設を予約した。旅行という感じではないが仕方がない。車に乗っていき、到着する直前に木の上にカンバンのようなものが引っかかっていたので引きずり下ろして記念写…

繋がれた二人の男

二度目の襲撃では発掘調査中の遺跡で殺されそうになっていた(最初のについては忘れた)。命からがら逃れて、這ってやっと通れるほどの狭さの横穴を抜け、その出口を土で塞いでから、短い梯子を昇って地表の高さへと出た。見上げると夜空をバックに知った顔…

和式のウォッシュレット

トイレに行く道すがら同僚がアイデアを話すのを聞いていたら、個室に入ってもついてきて話を続けるので、おいおいと思って個室を出て、、中で話し続ける彼の話を聞いていた。俺の冷ややかな視線に同僚が気付いて去ってから、やっと和式の便座に跨ることがで…

契約書の女

博物館の前に出店が並んでいて、そこでキチガイみたいな女が契約書を差し出して回っている。それには「おちんぽ契約書」とありその女が一生あなたのおちんぽ代わりになります、という趣旨だった。こちらに損はないようなので契約してみるか、と思ったが女が…

宗教おじさん

ブックオフで日焼けした薄い冊子を買って、ベンチに座って読んでいた。中身は前に触れた「高校生のための〜」の続刊4冊目で、内容はそれまでと少し違っていて作文の技巧的なところについての本なんだが、その中の文例のうちの一つを抜粋したものと、その解説…

俺を先導して部屋に入った男は見る間に捕らわれ、両脇を固められたまま農薬を吸引させられて死んだ。すぐに俺も同じようにして死んだ。部屋の窓には見学に来たらしい子供たちが詰め寄って畑を見下ろしている(部屋は二階にあった)。畑にはそうやって死んだ…

2011年のトイレ

なぜか卒論の発表会場、講義室にいて進行の仕方を説明する映像を眺めている。それが終わらないうちに後ろから声がかかって、それが舞台はこちらですよ!という。皆が振り向くと五組が入場してくる。野菜のモチーフやトゲトゲ、それぞれ思い思いの仮装をして……

太った女

はげしく太った中年女が俺に話しかけたそうな様子でちらちらと見てくるのだが気づかないふりをしてホテルの受付に並んでいた。列が自分の番になり腕輪を買っていると、周囲に励まされてその女が話しかけてくる。数人の友人と一緒に観光旅行に来ているのだと…

背中の葉

自転車で旅をして、土手のある街までやってきた。ジュラシックパークのようなものがあって小さい恐竜が一匹走り回ってた。(豚だったかもしれない) 低木の下をがさがさと通り過ぎたとき枯れ葉が背中に降りかかって(背中が丸出しだった)、手で払っても払っ…

女性が木の箱に入ってやってくるという趣向のデリヘルの、ドキュメンタリー風プロモーション映像がある。ある一人暮らしの男を定点観測しているという演出で始まるが、次第にカメラは勝手に動きだして、こだわりもないようだ。話はこんな感じ。彼の電話によ…

トランプと瓦礫

修学旅行ふうに布団が八つ並んだ部屋で、マクラ投げのようなことをする。マクラ投げと違うのは、めいめいが何がしかの超能力を持って、相手をダウンさせれば勝ちである点。ちなみに俺は1.5mほどの距離にあるものを手を触れることなく自由に動かすことができ…

飛ばされる

数日のあいだ滞在していたホテルの部屋に二三人が荷物をまとめて現れ、どうやら俺たちは今朝ここを発つことになっているらしく、一緒にホテルを出る。外は強い台風で、何度も飛ばされそうになりながら川向こうまでたどり着いたが、俺がホテルのチェックアウ…

顔/幼虫

ぶ厚い装甲スーツを身にまとい戦う、つまりゲームの影響で、そういう戦闘集団に所属していた。三十すぎの屈強な短髪の男がいたのが、行方をくらましたというので、何人かと捜しに出かけたのだ。コンテナの並ぶ敵性施設で一度発見し言葉も交わしたのだけどま…

双子の友人

翌日が友人の誕生日だと聞いて、それでは何かプレゼントを贈ろうと考え、何が欲しい?と聞くと、リンゴが欲しいと言う。俺は少し意地悪な気持ちを起こして、黄色や青色をしたのを買って来ようと思う。街まで出る必要があったが時間も遅く、明日までに間に合…

基地の食堂

社員に成りすましてさくらインターネットに潜入していたがここはネット企業の社屋というよりもテレビ局か軍の基地のようだった。とにかく建物がでかく、迷いながら廊下を歩いていたら知らない人にだらしない格好を怒られた。人目を避けてトイレに行くと板張…

死ぬ順番・慰め

あらすじ:その建物に集まった人間が一人ずつ死んでゆくという一連の事件が進行中で、前回のセッションを賢く生き残った者は、予め届けられた複数の赤い桝に何らかの意味を見いだしていたらしい。(桝をひとつも貰えなかったいとう/のいぢは真っ先に死んだ。…

ガラスのレール

できるだけ急いで東京に行かねばならず、高速鉄道だか特急新幹線だか、とにかく何かの新規な交通を使うことになった。駅からは幅1メートル、高さは腰ほどのガラス板が何枚も連なって、これが軌条になっている。なにも分からないままに前の客に倣い、プラッ…

椅子を並べて試験勉強をしていて、右隣の男が何か質問することに、左隣の女の子が笑っていた。彼女から借りた教科書を読んで、「ア・プリオリ」とは、「ア」つまり自分自身、「プリオリ」つまり世界と規範、だということを知った。

廃ビルと海

物を借りるのだったか返すのだったか、とにかくそういう理由で、知り合いの家に行かなくてはならぬということになって、東の方にあるぼろいビルを訪ねた。彼の住んでいるあたりは見捨てられ荒れはてた地区で、オレンジの街灯に照らされた広い夜道には人気も…

丘と内海

四人ほど連れ立って小舟に乗り内海に入り、そこから陸につけて小高い丘に登る。眼下に海と島々が映る美しい眺めだけど実はここでは戦いが繰り広げられている、俺たちには見えていないだけで本当はひゅんひゅんと矢が飛び交っているのだ。戦いに加われば俺た…

宇宙のネット

通っていた高校のあった田舎町の、川沿いの工場でバイトをしていた。工場の中はだだっ広く白っぽい内装で、そこで何を作っているのかというと、宇宙に飛ばすロケットの積み荷だった。既に辞めてしまったひとつ上の先輩たちが時々その積み荷を盗み出すのを手…

甲板

親戚の結婚式で、小さな卓を囲んで何やら食事をしている。その店ですべての儀式が行われるみたいだったけどコンビニほどの広さもなくてとても狭くるしかった。その席に親戚でないもの(これはΝといった)が一人いて、どういうことかと尋ねると、近くを通りがか…

防波堤の夜

遠い過去の俺たちはその晩ロケットの打ち上げに成功し、俺は高い高い防波堤に立って、月の夜空を見上げて喜ぶ俺たちの昔の姿を見下ろしていた。ロケットが大気圏を抜けようとするとき失速しているように見えたので投げなおしてやると、ロケットは月に向かっ…

装甲車の屋根

土色の世界でおれは兵役についていて、装甲車みたいなごつい車に乗って悪路を行くと、高校の頃の友人Hに出会った。頭髪をきれいに剃った彼の後頭部から額にかけて、皮膚の下を血管が何本か平行に、赤く太く流れているのが見えて、その模様が何かの呪術みた…

シャワールームの排水溝

黒いPCが乱雑に置かれた学校の情報端末室で、近くの席にいた人間のマシンからの音声配信のテストをしていたところT君が現れ、彼はこのたびの歓迎会だかには出席できない由を聞く。部屋にいた人間たちが椅子やモニタをガラガラと近づけあって何やら相談をはじ…

橙の街

ごちゃごちゃした街の、風俗店に行こうと思ってエレベーターに乗ったが間違ってひとつ上の階で降りてしまい、階段を使うしかないのだけど、その道がわからなくて見渡すと建物の中は黒々としているいっぽう外の景色は、中庭は緑に、街は橙に輝いている。四角…

倒木のトイレ

病院の食堂でチキンカツを注文し、席につく前にトイレに入ろうと思ったものの、(トイレは部屋の四隅のうち三つにバラバラに設置されている)どれも取って付けたようなお粗末さだったので嫌になってやめた。後の二人(俺たちは三人で来た)はひとつのトイレ…

TTY

TTY=(ついに津波の夢をみた)。 おれの町の名物は二重に用意された五階建てほどの高さの堤防で、そのエキゾチックさは旅する物語の主人公が訪れる奇妙な町々のそれを想像してもらえばよい。二つの堤防の間にあったおれの家は外側の堤防もろとも既に破壊され…