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橙の街

ごちゃごちゃした街の、風俗店に行こうと思ってエレベーターに乗ったが間違ってひとつ上の階で降りてしまい、階段を使うしかないのだけど、その道がわからなくて見渡すと建物の中は黒々としているいっぽう外の景色は、中庭は緑に、街は橙に輝いている。四角…

倒木のトイレ

病院の食堂でチキンカツを注文し、席につく前にトイレに入ろうと思ったものの、(トイレは部屋の四隅のうち三つにバラバラに設置されている)どれも取って付けたようなお粗末さだったので嫌になってやめた。後の二人(俺たちは三人で来た)はひとつのトイレ…

TTY

TTY=(ついに津波の夢をみた)。 おれの町の名物は二重に用意された五階建てほどの高さの堤防で、そのエキゾチックさは旅する物語の主人公が訪れる奇妙な町々のそれを想像してもらえばよい。二つの堤防の間にあったおれの家は外側の堤防もろとも既に破壊され…

埃の息

風呂から上がって部屋を覗くと、壁の陰からほうっ、と煙が吹き出し、それが人の吐息のようだったので、煙草かと思い駆け寄ったが、本当にただの吐息だった。吐息の主は作業服を着た見知らぬ爺で、自分が埃のような息を吐いていたのを見られて狼狽しながら、…

現実への看板

学校の、視聴覚室のある薄暗い棟で、試験の時間を待っていて、暇を持てあまして日なたの屋上で時間をつぶしていたとき、ふと、試験は十二時だと思っていたけれど、実は九時からなのではないかという思いに駆られて、記憶を手繰ってみると、じつはハッキリと…

タイルにうんこ

ドラマにでもでてきそうな広いマンションの部屋の壁の一面は大きなガラスになっていて、明かりのない部屋を町が薄暗く照らしている。壁に近づけば夜景が見下ろせるだろう。ラジオでは北野武の番組が流れていて、通りがかった、おれの知っている女がゲストと…

インドの体術

インド人に教鞭をとったという男が勤務先に新しくやってきたので、体術で勝負した。相手がなかなかの強者で、気づいたら重心のこちら側に足を踏み込まれて投げられそうになる。上から中断の声がかからなければ危ういところだった。戦いの様子を後ろから覗き…

黄金のスライム

クリスマス・イブに見た夢ということになる。ずっと寝てたからなんかいろんな夢をみた。 学校で、次の授業のために廊下を歩いていると、廊下にあるベンチとか、中庭の芝生とかで、水泳の授業後らしい男女の生徒たちがスクール水着で体を重ねている。男子に覆…

急流下り

帰省のタイミングを決めかねていたところだったので、友人が帰省すると言ったときにこれ幸いと即座にしたがった。学校から駅までの道は川下りである。それぞれマットにうつ伏せに掴まって、あの難攻不落の急流を攻める。……いくつかのジャンプとカーブをクリ…

夜のエレベーター

定員六人くらいのエレベーターに詰めて乗ったら、しばらくしてから目の前にいるのが友人だと気づき声をかけると、周りにいるのもみんな同じころの友人だった。まさか人に会うとは思っていなかったので自分の無精髭を気にしていたら「お前のは無精髭ってレベ…

桶と臓物

音節の新しい区切り方を発見したので、もう帰らない(帰れない)と思っていた家に戻ってきた。それから夜明けとともに、ペットを連れてまた家を抜け出した。こっそり出たつもりだったけど、妹が出てきてついて来たので、さしあたり家出は中断することにした…

少女と父親の夢の世界

最上階で決着がつくことになっていたので、巨大な駅の終点のようなところを経由し、壁づたいに上がっていくことにした。壁は道筋の書かれた正方形のタイルを並べたようになっていて、その道筋を辿ることでしか進めないのだけど、どこかで誰かが設計(タイルの…

コップの水

周囲に見守られて、決勝戦は何とかという、相手の女の子が告げた競技で行われることになった。その競技とは互いに水の入ったコップを持ち、舞いながら相手のコップに注ぎあうというものだということだ。試合は相手が左手にコップひとつ、こちらが両手にひと…

金色の少女の顔

実家の寺の跡を継ぐので四千万円を手に入れるという夢を見ながら、その夢の中で、この夢を見るのはもう七八回目にもなる俺は何度親を殺しているんだと思った。もちろん起きてから考えれば以前に見たことなどないはずだ。さて使いの少女が目録を手渡すとき、…

コンクリート、深海魚

見渡す限りコンクリートが続く空港は寒々しく、実際、雪が降りそうな天気だ。そこにきて俺たちはやっと、最後の障害を排除した。目的は達成したのだからあとは帰還するだけだったが、それでも人目を避けるため、5メートルほどもある巨大な、体の器官のまった…

内側の目の涙

夢の中で漫画を読んでいた。 部屋の惨状が描かれていた。あお向けに並んだ三つ子の死体はみな顔のどこかがえぐれていて、(目の残っているものは)虚ろな瞳で天井を見つめていた。視線をそらすとその母親が死んでいた。彼女はおそらく一目では彼女だとわからな…

たてがみはしんかく

「『たてがみはしんかく』。あ、これは画像検索しちゃダメだからね」 『鬣は神格』か?気づいたときにはもうぐぐってしまっているぞ。(そのうえ運悪く画像検索だった)

パイプを渡る

ある女の子が、となり町のたぶん恋人の少年に会いにいくというので、ちょっかいを出しに、同行することにした。行きずりに胡散臭い中年男性も連れて、海の上にかかる細く長いパイプを渡る。この脆弱な道を歩いてしか、向こう側にたどり着くことはできないの…

音楽室のピエロ

目の前に着飾った金髪の男がいた。中世西洋の、貴族のようないでたち。おれは音楽講義室の固定された椅子に座っていた。暗い室内だけど、整然と並んだ机に他にもたくさん人がいるのが分かる。どうやら目の前のこの男がホストで、何かを祝っているらしかった…

鼻の黒子

寝たり覚めたりを繰り返していたので断片的な夢しかない。 人にぶつかると相手に乗り移ることができた。不思議なのは乗り移ったあとも俺の身体がいつも通りに振る舞っていることだったけど、そこから話が広がることはなくただひたすら自転車を漕いでいた。 …

灰色の劇場

夏の道路を車で下っていったのである。戸のない入り口から入ると、建物の中はまさに荒廃しているとしか言いようのない状態で、岩かコンクリートか判別のつかない材質が、その巨大な空間を囲い、外界から切り離していた。どちらを向いても灰色の、体育館くら…

黄緑の髭

何やら怪しい気配がする、と彼女が言うので、校舎の裏手にある広い野っ原に出た。人がまばらにいて、何かを遠巻きに眺めているようだった。土地の高低の影になっていて、こちらからは何がそこにあるのか知れない。けれどそれは繭だろうと思った。彼女もそう…

メダル

30分はやく設定しておいた目覚ましとともに、今朝は文句なしに憂鬱な目覚めだった。ぎりぎりこの憂鬱さを保つ程度に基準を引こう。と思った。 親戚の子どもたちが、滝つぼに頭から突っ込むと当分浮き上がってこれないんだ、と話していたので、そんな危険なこ…

宇宙の帆船

港町が夜を迎え、湾岸の灯りを黒い海に映したパノラマが眼前に広がっている。俺はこれからこの街を発ち、宇宙に向かう。船長ひとり、客は俺ひとりの小さな帆船の甲板に立っていると、船が動き出す。45度は下らなそうな急傾斜のカタパルトを船は、勢いを増し…

印刷紙

5日目が始まった つまり4日間が終わった 今日の犠牲者を確認するため俺は河川敷に向かった そこで仲間と会えるはずになっていた 彼が携えた印刷紙には俺を含んだ参加者の名前が間隔をあけて並んでおり 俺の名前に丸は書かれていなかった つまり俺は今日も殺…

鎖骨

コンビニを出て会社の人と、もう一人の同僚が出てくるのを待っている。視界の右端にヤンキーがいて楽しそうに話している。自分は大人だし彼らにこちらを馬鹿にする様子もなくて、気にせずもう一人を待っている。夜である。ヤンキーのひとりがこちらに向かっ…

会議

とんでもない技術が発見されたので、宇宙規模の会議が行われることになったが、その初回は、道中、参加者みな互いに何の案も持ち寄っていないことに気付きお流れになって、それから準備期間を挟んで第二回の会議。宇宙規模というだけあって様々な文明体の代…

ロータリー

酔っていたのか、その場の勢いで、アイマスのライブを一人でやると公言してしまっていた。その時刻が7時半。最初は「歌うだけなんだから簡単だ」と真剣に考えていなかったけど、時間が近づくにつれ心配になり、映像を観て予習していると、振り付けを全く覚え…

バッタの複製

あるバッタがいて、それが他のバッタから生じたという感覚があった。その後バッタからまた新たなバッタが生じるようだったので見守っているとバッタは動きを止めたまま黒ずんでゆき、もしやこれが沢山の小さなバッタに分割されるのでは、もしそうだったら嫌…

石牢

ちょっと広い会議室くらいの空間の大部分を占めるように、海の模型が薄暗く広がっている。そこはいわば大災害の展示会で、最後には放射能がまき散らされ、雷の鳴る中、海からゴジラが出現してショーは終わり、乾いた部分、プールサイドにいた俺の海を挟んで…

5/6

ここのところよく夢を見る…うっすらとしか思い出せないけれど確かに夢をみる。 ある人の(オブジェクト志向的な感覚での)ある属性の5/6が他人で占められたなら、その人はその他人に導かれることになるという話だった。

友人の爆破/イタリアの金塊

昨日は友人を爆破しにいく夢を見た。アインシュタイン氏に帰郷の認可サインを貰うためだ。敵地に乗りこんだ果てに弁当風呂敷に包んで隠し持った爆弾を取り出したけれど、起動の仕方が分からなくて誰も死ななかった。 今日はイタリア人の金塊を盗む夢を見た。…

バスの分身

俺には昔からの大切な友人がいて、つねに連絡を取っているわけではないし、いつか下手を打って彼に嫌われてしまい、絆が切れてしまわないかといつもびくびくしているけど、それでも大切な友人がいる。俺はまたヘマをしてしまったらしく、もう彼と顔を会わせ…

ポリゴンの島

小さい島に人がぱらぱらといるのが分かる。島にいる全ての人の位置が一目で分かるくらいのスケールの島。俺はこの島の外に現実の世界、夢から醒めた世界があることを知っているので、筏でもって外に出ようという話をするが相手にされない。よしんば外の世界…

犬の死骸

夏の庭の袋の中の犬の死骸をめぐる三匹の生きた猫と一匹の死んだ猫の証言、猫たちと犬との思い出の話まではよかったのだけどその死骸が回収されないことを怪しく思うと途端に悪夢となった。この季節だからねえ、かわいそうだけどと繰り返し呟きながら残飯を…

中国の高校

場所は中国にある高等学校、時間はいつも、夕陽の差す放課後。 第一夕、ひとりの生真面目な男がひとりの生徒を壁に追い遣って詰っている、責められる生徒は何か嘘をついたらしく、何かの著作を偽ったということでもう一方の男が激怒しているその根拠は、ある…

地球を見下ろす

地上からうーんと高いところ、鉄網のキャットウォークから地球を見下ろす。暗い宇宙をバックに青く輝く地球が、視界の中にすっぽり収まるくらいの高さにいる。風がびゅうびゅう吹いていて、こんなに地表高く離れてもまだ大気はあるのだなと実感する。それに…

窓の外・響の誕生日

恋人である響の誕生日を祝う、薄暗い殺風景なビルの一画。5階くらいだと思ってたけど、たぶんもっと高いところだった。(なぜか響の体には手を触れようという気にならないな、真のときはそうでなかったのに)なんて思いながら、俺はバースデーソングを彼女のた…

雷の乗用車

娘のための決断を最後まで下すことのできなかった男は、オンボロの赤い車の助手席に失意の娘を乗せ帰る中、ハンドルを切りながら考えた。今度こそが最後のチャンスだ、逃すわけにはいかないのだ。彼はこう宣言した。「この車から雷を落してよい」と。そんな…

泣く飲み会

後輩といい雰囲気になったので、もっとエッチなことをするためにその子の部屋に行こうって俺は言った。人目は気になったけど、トーンをかけたみたいにどす黒いドラえもんのなりそこないがついて来るのは気にしなかった。 途中で新クラスの飲み会に行きあたっ…

外人の夢

日本人も外人も混じった集団で、海外旅行。ツアーだったのかもしれない。旅行をホストしてくれた人の好意で、サプライズ!なんと、セレブ外人女性(女優とか)が同行してくれるというのだ。彼女らが一人ずつ顔をあらわすたびに、一同がざわつく。俺は知ってる…

アルジュノの災禍

ある惑星(たぶんこれがアルジュノなのだろう)の赤い海を救うために派遣された宇宙船の一員(とはいっても3人しかいなかった)として、ある離れ業をもってその海の全てを地球の衛星軌道上に移動することによってとりあえずの危機を逃れた俺は、そのことに慢心し…

女装した男の子に金を払ってパンツを見せてもらおうとしてたことだけ覚えてる(あわよくばパンツだけはタダで見せてもらって、金を払ったことによりポーズをとってもらおうとしていた)

死体を隠す

友人が死体を出してしまったのを、隠しておく場所がないというのでうちの洗面所に置いてあった、首のない死体。数週間経っても腐ることなく死体はそこにあって、そこで顔を洗ったり歯を磨いたりしていた。来週知り合いがやってくるのを思い出して、死体を処…

うどんとそばを2把ずつくらい混ぜて茹でたものをどんぶりにドカっと盛っただけの飯を一口だけすすると、その山から子蠅と子蜘蛛がワッと飛び出てきた。その時はうへなんだこれと思っただけだったけど、起きてから反芻したら悪夢じゃねーかこれ!

初音ミクのヘッドセット

それを装着すればあらゆる発話が初音ミクのそれに変換されて聞こえるというヘッドセットを親父が外せなくなったというので、「顔でかいんだから無理に着けようとするなよ…」などと言いながら見てみると、そのような事態に陥ったのは父ではなくて姉の旦那だっ…

ヒマワリの溝

ホテルからどこだかの施設に行ってまた帰ってくる。と、自分が文庫本一冊しか持っていないことに気付き、忘れ物を取りにその施設に引き返すのだけど、来た道を戻っているだけのはずなのに別の道を歩いている気がする。迷ったのかもしれないと思いながらもア…

久々に淫夢をみた

3時から仕事だというのに、メンヘラの女が部屋にいる。じりじりとした部屋。「そろそろ行かなきゃ…」と言うと女はババッと玄関まで走り、マイバッグから包丁を取り出して手首にあてた。やめろ!と俺は駆け寄って包丁の刃を掴んだ(刃物を持っている人間には、…

早食い

初夢は早食い競争だった。買った。

緑のパラソル

母がグリーンのパラソルを縫い、俺はチアガールをやることになっていた。しかしそれが言い渡されたのは当日だった上、チアガールを率いるのは俺の嫌いな体育会系の奴らだった。そんなところにホイホイと参加できるはずもなく、俺はゲームセンターに戻ったの…