ドイツの挨拶

ドイツでの挨拶に、「独にちは(どくにちわ)」というのがある。もちろん独というのはドイツを表す文字だが、それだけでなく彼らはこの挨拶に「誰と会っても一緒にいても、結局はみな孤独なんだ」という思いを込めている気がする。
どことなく寂しげな雰囲気を孕むこの国の挨拶は、メランコリックであることをよしとする僕らの世代にうってつけだろう。
夜行バスは進む進む北へ北へ。