人類の終わり

一冊の本に、ある殺人の顛末が書いてある。その舞台である同じ電車に乗りながら、ストーリーを追っていた。権威は「犯人は男なるべし」と語っていたが、真相は女だった…。
その本は戦争を語ってもいたので、世界戦争がはじまった。北アメリカ大陸の要人が悲しい顔をして世界地図を眺めている。すると突然、地図からオーストラリア大陸が削り取られ、後を追うように、南アメリカ、アジア…最後に北アメリカが消えた。
悪夢から覚めると、恐怖とかではなく、ただただ悲しくて、布団の中でこの夢を反芻していた。