バレーボール

32対32でロスプラをやるのである。といってもテレビゲームをするのではなく、本当に雪原でプラズマガンを握る。俺はひと足先に合戦場へ向かった。そこは白い壁に囲まれた巨大な部屋になっており、透明な仕切りで二つに分かたれている。戦いが始まる時にはこれが取り除かれるのだ。すでに相手側はぞろぞろと集まってきていた。俺はそれを30メートルほどの高さから見下ろしている。つまり陣地はこちらが上だった。戦いにおいて、上の陣地を取れるのは非常に有利なことである。戦いの準備を促すため、俺は控室に戻った。控室では仲間が戦いの準備をしていた。リーダーが編隊の確認をしている。VS(ロボット)ひとつに数人の歩兵を付け、小隊とする。しかし、俺は誰とも仲間になれないまま、皆は合戦場へと行軍していった。合図とともに戦いが始まり、鬨の声をあげながら味方が走っていくと、メキメキと音を立ててこちらの陣地を支える柱が折れ、俺たちは地面に落下した。有利さは失われた。
戦いは球技をもって行われた。バレーボールであったから、9対9を戦っている。3つあったコートのうち、一番左で行われる試合に参加した。俺はセーラーマーズの格好をして、戦っていた。
試合はこちらのチームの優勢であり、そんな中俺は一人の女と対峙していた。他のメンバーは敵味方ともどこかに行っているらしい。女は、なすすべもなくただ座っている。女の目の前にある水槽に俺が紙くずを投げると、どこからかうんこが女に飛び散り、その顔を汚す。何か違和感を感じながらそれを繰り返していると、審判かそれともディレクターか、男が、「紙くずは水槽ではなくてこの小さい容器に入れるのだよ」と指南してくれた。それで合点がいって、紙くずを小さい容器に投げ入れながら、女に求愛した。二人とも同じ漫画の読者であったから、その台詞を引用しながら、求愛した。それでそうやっているうち、(俺はこの女を好きになってきているのかもしれない)と思ったころ、目が覚めたのだった。
(昨日の夢)