自白

俺は俺が夢も希望も持たない大学(院)生であることを知っている。大学はモラトリアムのための隔離施設であって、研鑽し切磋琢磨していく場ではない。人生や科学や芸術を語るものでもない。ただ授業を受けるふりをして、定期的に試験を受けるだけ(そしてそのツケが今回ってきている)。
かつかつ、俺はテクノロジーの進歩に興味を持っていない。インターネット、ウェブの、匿名、複製の文化、大量の情報、コミュニケーションに希望を持っていない。これが明日なくなっても困らない。ゲームをし続けるだろう。
しかし、もちろん俺は、今の時代に評価される「若者」とはその真逆であることを知っている。技術と変革を求め、無意識的にでも意識的にでも自らを高めていく姿勢と積極性を持つ。大学など下らないから辞める。日本に見切りをつけて海外に出る。そういうの。だから、形だけでもそうあろうとして俺は俺に強いる。俺は希望と野心に満ちあふれた若者である。インターネットは素晴らしい。情けないことだ。