美希を送る

朝、「今日は美希を病院まで送ってくれ」という内容のメールが来た。美希という子はかわいい子だったので、俺は彼女にぞっこんだった。急いで会社に向かったが、それでも着いたのが昼過ぎで、男の社員が、恥ずかしそうに、エプロンを着けて昼食の準備をしているところだった。分かりきってはいたが、美希のことを聞いてみると、やはり他の誰かが病院に連れていっていた。美希ちゃんと二人きりになれる折角のチャンスを、俺はフイにしたのだった。