ネットで匿名の語り手が匿名の聞き手たちにリアルタイムに語る、悲惨な、だけど最後には救われて終わる話は、本当は救われてなんかいなくて、その話を見守った聞き手たちがハッピーエンドを望む気持ちに、語り手が耐えられず、真実を歪めるのだよ、本当はまだどこかで、悲惨な話は続いているのだよ。