初音ミクのヘッドセット

それを装着すればあらゆる発話が初音ミクのそれに変換されて聞こえるというヘッドセットを親父が外せなくなったというので、「顔でかいんだから無理に着けようとするなよ…」などと言いながら見てみると、そのような事態に陥ったのは父ではなくて姉の旦那だった。俺もそれを外せなくなったことがあって、右耳に食いこむのである。これが結構痛いので彼も機嫌の悪そうであった。このちょっと苦手な相手に「お風呂で石鹸つけてみました?」と聞くと、ぶすっと「いや」と聞くのでじゃあそうしろとばかりにそこを去った。