『ふたご学園寮へようこそ』は中高生のセックスに似ている

ふたご学園寮へようこそ―ボクって女のコ!? (美少女文庫)

ふたご学園寮へようこそ―ボクって女のコ!? (美少女文庫)

サイコー。どうサイコーだと思ったかを書きます。
主人公の優哉(ゆうや)は学園寮で幼馴染の男の子、郁己(いくみ)、と同室になるのだけど、郁己は実は女の子で、事情あって男として育てられてきており、自身も自分を男だと思い込んでいた。とうぜん優哉はすぐに郁己が女の子だって気付くのだけど、その事情を知っているから知らない振りをして、郁己とはそれまで通り男同士の付き合いをしなくちゃならない。郁己はボクっ子です。
で、最初の晩に郁己が悩み相談を持ち掛けて、そのまま「男同士の」オナニーの見せ合いになる。このシチュエーションで購入が決定されたわけです。郁己は自分が女の子だということを知らないので、優哉を誘惑していることに、とんと気付かない。無邪気だ、そういう相部屋生活を送っている。それからいつしか、互いが互いを好きだということを打ち明け、ふたりはセックスをするようになるのだけど、これは男同士なのだからもちろんアナルセックスということになる。
帯を書いてなかったな。「男装ボクっ娘とラブラブ同棲!」が謳い文句。ラブラブ同棲、これです。ふたりは男同士だから、寮のルームメイトになれる。同棲していて、お互い好きあっているから、セックスだってできる、のだけど、ふたりは男同士だからアナルセックスということになる。「ボクのことが好きなんだったら、ボクのお尻を使っていいよ」という郁己がとても健気じゃあないか。
女の子が自分を男だと思ってるけど両想いの相手の男はちゃんとその子が女の子だと知っているんだよ!!つまりこれがサイコーじゃないか!!!
帯には、ハートに囲まれて「今ならふたごの妹付き!」ともある。ふたご学園寮なのだから、そのもう一方として、郁己には双子の妹、くるみがいて、もちろんこの娘も主人公に恋している。彼女はいわゆるツンデレで、姉(兄)の郁己には敵わないとも知りつつも主人公に処女を捧げた、そういうシーンはとてもよかった。ツンデレをこれほど可愛いなあと思ったのは実に初めての経験だった。
まあそんなこんなで、あとはいつも通りの展開になっていくわけですが、読んでいてしみじみ思ったのは、恋人同士なんてかならずセックスするんだから、そういうエピソードを避けてしまうのはよくないなあ、と。こういう本は全年齢に開放されているので安心ですね。まあセックスが身近にない人間だからこういうファンタジーを求めてしまうのかもしれませんし、セックスというものを具えている多くの人には、敢えて読む必要のないものなのかもしれません。


タイトルはホッテントリメーカーで(ry