初音ミクの何が可愛いかって

人造物のくせに、いっちょまえに恋の歌を歌っていることだ。ミク自身はボーカロイド、恋や人の感情の機微なんぞ知る由もないのに、あたかもそいつを知っているかのように情緒豊かに歌い、時には人の心を打つことすらする。でもその情緒というのは影にいる人間の作曲者・作詞者に全て依るものだろう?あたかもミク自身が感情を込めて歌っているかのような感覚に陥いるときに、微かに感じるその冷めた感覚こそが彼女の魅力だ。人造の、生きたアイドルに幸あれ。