好きなことを仕事にしちゃいけない――ってのは割とよく聞く言葉で、別にそれが真実かどうかを考えないけれど、俺は好きではあるけどこの方面にセンスがないなってのを思うにつけ、それならきっとこの以外の向きにセンスがあるはずと信じて、それが見つかったらそれを趣味にして充実させていけばいいんじゃねえかと思う。才能はともかく技術的な面においては世の中なんであれ、細かなことを疎かにせず研鑽を積めば人なみにこなせるようになることは分かってるので、それなりにやってけばいんじゃねっていう。まー真に芸術的な分野でなければ、実際にセンスが必要になるってのは最初のほんの一瞬のことで、あとはそれまでの経験から索引ひいてアイデアに乗ったかたちで再現するだけのこと…という場合も多いのじゃないかと思うけど。才能ない者が言っても詮無いことではある。