卒業式帰り道をみた

片手に花を各々持っている高校生の一団を、ブレザーの胸に花を差しているのでたぶん卒業したての学校から家へ帰っている途中なのだろうと思って眺めていると、自分の卒業がどんな風だったものか思い出せなかった。ただ自分の知っている高校生活にはかならず殺人事件や異世界との接触がおこるのにこの人たちはそれを経験することなく卒業したはずなのでかわいそうだった。男子だけ女子だけのグループが多いなか男女ふたりだけで歩いているカップルがおり、こういう節目は恋人とでなく友人と過ごすべきだと思った。