キュアサンシャインちゃんは、変身した自分がかわいくて忘れられず、いとおしくて、いつでも変身した自分に会えるように、毎週のゲストとは別に、境遇に心を弱らせてしまった人物を確保する。もちろんこの人物の存在は他の二人には絶対に秘密だ。来週の日曜日が待てなくとも、鏡の前で、まだ救われないその人のために正義の怒りを燃やせば、変身した自分に会うことができるというわけだ。法外に輝く金髪。法外な重さのツインテール。たぶん中学を卒業してもこの甘美な習慣を忘れることはできないだろう、彼女の自己満悦のためにこの一方的な共存関係は続いていく。その間その人がプリキュアによっても、自分自身の力によっても救われることはない。可能性はプリキュアその人によって潰されるだろう。
その哀れな犠牲者が自分だと考えるのは無益なことではないはずである。犠牲者は朝に起き夜に寝て、報われないまま。ああ、だから、いつきちゃん、君の未来は輝いている。おじさんはまだ救われていないのだから…。