今朝は起床がた恐ろしく憂鬱で、呼びもしないのに小人がおれの懸念を整理するのを、目覚めるともなく眺めていた。彼の曰くるところでは、「心配ごとはうっちゃっておきましょう」とのことだった。いちいち言われるまでもないがいちいち言われるからありがたいのだ。それでも憂鬱なまま目をさました。某Padを手に取る。したたか飲んだ翌日はとくに、日記をチェックしなくてはならないのだ。おれの素敵な習慣である。開いてみたら、たくさん、書いているじゃないか。おれは満足した。せかされてシャワーを浴びながら思う。「自分の中の自分」なんていう仕組みめいたものよりも、自分自身のほうがよっぽどありがたい。体をなでると、美少女もかくやという肌の滑り。まあ石鹸のせいなんだが、おれは満足した。
恐ろしく腹がへっている。都会は恐ろしいところだ。都会にいたい。