夢あんまし憶えてない。自転車で通りかかった田舎の道のそばに、なんとか子という少女の像があるという。それに気づいたときにはもうほとんど通り過ぎていて、いつでも来ることの出来るところだしいいかと思った。あとになって田んぼに囲まれた細い道から振り返ったところ、道沿いのパチンコ屋の背中が見えるだけだった。
左右に分かれた電車の一車両を、その左側を占拠し、七人ほどで不穏な計画を練りながら帰っている。コップにコーヒーを注いでくると、誰かが奥の機械を弄ろうとしていた。…… ようやく狭く奥に長い建物に帰り着くと、緑がかった薄暗い灯りの中、本棚にまばらに並ぶ本が見える。ここにあるものは好きに持ち去っていいのだけど、続きものは歯抜けになっており、そうでないものも面白そうに思えず、読むともなく読んだ本には、こういう話が書いてあった。
石畳が陽光に眩しい小さな国で、戦車に乗った狼藉者を追いまわす。王子の放った円盤が見事に命中し、戦車の砲台が綺麗に分断され、不具となった戦車が敗走してゆく。
俺が通り過ぎていった恋愛ゲームのヒロインふたりがシャワーを浴びている。スクール水着を着て、スカートを履いたまま、水に濡れている。一度は触れたはずの、その二人の体の感触を想像しながら、俺は二人組の芸人の男たちに体を打ちつけていた。目の前に彼女らがいるというのに俺は醜いとすら思う男の体を使っている上に、彼らはかつらを被っていたけど、それがふたつともアフロのかつらなのだった。それに白けながら目をさました。
(久々にみた淫夢がこうだなんて)