『あの花』はこんな話です

少年少女のあの日、殺してしまった少女の身体を五つの部分に分けて彼らは持ち帰ったが、会えば疚しさを感じてしまうため次第に疎遠になる。それから十年近くの月日が流れたある日、殺された少女が一人にあるお願いをしたことをきっかけに五人が一箇所に会することに、また誰が言い出したのか、あの時の骨肉をそれぞれが持ち寄ることになる。その晩、久しぶりの顔ぶれにぎこちなくも再会を喜ぶ一同だったが、いざ各々の「土産」を取り出したときそこには二つの頭部があった! もう一人の死体は誰なのか? そしてめんまの死の真相は? その夜、真実を求めて五人がそれぞれの記憶を語りだす……! 『あの花』はこんな話です。