無邪気に信じていた自分の精神世界も、所詮はこの程度だったのだと思い知らされる。内省は個人的だからその有り様を他人と比べることもできなくて、そうしている内に自己満足の罠にかかっていることにも気づかない。詩を一遍でも書いてみれば即座に判る、自分の感覚の凡庸さ。おれのこの脳は人生の最後の武器なのだというのに、これじゃあんまりだ。