休日

なんか書く気分じゃないんだけど。書くことで憂さを晴らそうという気もしない。
酒を飲まずに寝、昼前に起床したので、知らない喫茶店に行こうと決めていくつか当たりをつけておいた。日中はやはり街に人も多い。あと、暑い。
こんかい入った喫茶店は暗くて本など読めたもんじゃなかったが、無理してちょっと読んだ。あと原稿をちょっとすすめる。修学旅行で訪れたふうの女子高生たちがいたけど話はよく聞こえなかった。同じ姿勢で同じことをずっと考え続けているとやはり思考は硬直すると思う。場所を変え時間を変え、気分を変えたとき、部屋に風が吹いたみたいに考えが新たになり道がつながるようなことがある。
それから古本屋に寄った。じっくり見たので足が疲れた。めあての本があったわけではなく、本や作者の名前をおれの無意識が覚えていることを頼みに本棚を眺めていく。店に入ったからには手ぶらでは帰れないという強迫観念でもってゴミあさりの目で見るのである。しかし以前こんなふうにして買った本を一冊も読んでない気がするよ、おれは。