映像

どこかのネットサービスに、内輪向けの動画を投稿したのだ。カメラに向かって俺がひとり喋りながらワインを飲んでいる。どうやら酒に酔ってのことらしい。それを観ながら数人と笑っていると、突然、別のカメラによって撮られた、女性が、卑猥な格好をしている映像が混じってきた。それが自分の好きな女の子に最初は見えたか、そうであったので、あ、見てはいけない、と声をあげたのだが、よく見ると別人で、おおかたAV女優であろうと思われた。そのうちに今度は男優らしいまた別の映像が混入し、二人は交合を始めるのだが、挿入が進むうちに男が小さくなっているようである。実際、最後の方ではほとんど指のような大きさになってしまって、身体ごと穴に消えていった。「あはは、吸い込まれた」と笑ったのは俺だけだった。