休日

ああ早いうちに済ませておかなくてはと思い起きてからマギカ後編のチケットを予約する。今日の最後の分かその一つ前にするか、迷いに迷って、レイトショー、一番最後のやつにした。迷ったところでべつに休日に用事などないのだと、気づいてはいけない。本を運ぶあいだ、明日は美術館に行こうかなどと考える。前に誰だかの写真展を見に行ったのを思い出したのだ。明日は服を買ったりしたい、するべきだ、と思うけれどしないんだろうな。
今日はいつもと違い複合商業施設内のシアターに行くのでフードコートで飯を食ってみる。高校生のカップルが隣同士に座って鞄と教科書をテーブルの上に置いている。男が女の肩に手を回して抱き寄せ、女が寄りかかっている。なんか今日はカップルをよく見る。どうして恋人たちは連れ立って歩くのか?関係ないが座っているあいだ何故か自分の何かが侵されているような感覚がある。
そして見た。ひと通り見てはいるので、予約した端っこの席に座って、リラックスした気持ちで見たのだが、時おりPVめいたシーンがあってファンサービスかと思う。このアニメで一番好きなのは、まどかとマミさんがリンボでお茶を飲んでるシーン。その時マミさんの足許には、三人分の空のカップが余計に置いてある。これだけでマミさんの人格が知れようというものだ。なあマミさん、いつか自分の部屋にみんなを呼んで、紅茶を振る舞おうと思っていたんだろう?その罪のない、ささやかな願いは、どこかの宇宙で叶ったんだろうか?