勤務先の上司と電車に乗っている。自分は先に降りるのだが、それにあたって彼にこれこれの菓子が欲しい、と伝えるとおれの背中のほうを指差される。他の客が置いていったらしい米菓子の空袋であった。それを拾って彼に渡すと袋はもう空ではなく、彼がひとつひとつちぎって用意してくれる。目的の駅に着いてもそうしているのでいつになったら終わるのだろう、と見ていたらドアが締まってしまった。あまりの悲しさに座席に座って泣くおれ。上司の同役職の男が現れて、慰めのような分析のようなことをしていた。