小倉明彦『お皿の上の生物学』

お皿の上の生物学

お皿の上の生物学

料理をネタに、生物、化学、物理といった分野の学問にまつわるテーマをあれこれと語る。どうも、料理をしながら話している風もある。大阪大学の、五月病の学生向けの講義なのらしい。生物も化学も高校のころやったきりだけれど、興味を喚び起こされるわけだ。

とにかく色んな話があるんで、覚えてるやつだけ書こう。

  • 原色のように原味はあるか? ある。原の感覚とはそれだけを感じる感覚器がある ということだ。味にもあってナントカというのだが忘れた。
  • あんかけが熱いのは対流が抑えられるから! てっきり比熱が上がるのだと思っていた……(何かの方法で確かめるべき)。中学生による研究がある
  • 鳥や豚の油が冷めると固まるのは、彼らの体温で潤滑油として働くようになっているから。魚は体温低いのでこういうことにはならない。たしかに。
  • ドミトリー効果。という名前では出てこなくて、修道尼症候群という呼び名だった。生活をともにする女性たちの月経周期が道機する現象らしい。脇から出るフェロモンがそれを起こしているとのこと。とかくロマンのある話。