- 作者: 穂村弘,東直子,沢田康彦
- 出版社/メーカー: 角川学芸出版
- 発売日: 2012/01/25
- メディア: 文庫
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★★★。俳句は半年ほどひとりでコソコソ読んでいたが、なんか忘れたきっかけがあって、短歌もいいんじゃねえかと思った。短歌は俳句にくらべて、ローコンテキストであり、叙述的だと思う。この本では「叙述的」対「描写的」という対比があった。コンテキストについては、俳句には季語があって、歳時記があるということがでかいのだと思う。七七の句があるだけで自由度がぜんぜんちがって、言葉で遊ぶ余裕が出てくるなと思う。やってみるとすぐわかる。この本はお題があってそれにあわせて読んだものを批評する、という構成なのだけど、単にいい歌をたくさん見たほうが今のおれにはいいなと思う。最後のほうは飛ばしとばし読んだ。
よかったやつを一つだけ。
分離帯超えてわかったぼくたちが肉だったこと液だったこと
おれの一句。
終電車缶ビール手に降りたれば缶ビール手に乗る人もあり