★★★。なんかすっげー読むのに苦労した! やむ! おしゃべりに継ぐおしゃべりで、肝心なことだけに煮詰めたら5分の1くらいにはなるだろう。小説仕立てでないだけマシ。ポジションを理解せずに読むものではなかった。ゴールデンウィーク中に上巻だけでも読んでおこうかと思ってたんだけどギリギリ今日読み終えたところ。下巻はまた今度でいいかな。

まあ一定の納得はできる話で、現実には予測できないランダム性というものがあるのだが、それに対してロバストであるだけではなくて、そのランダム性を取り入れて、アップサイドを多く獲得できるように張っていくべきだということ。つまりダウンサイドには上限があり、アップサイドには上限がないという意味でオプション性があるものに投資していくというような考え方。またそれを考えるときに、理論などという実践の後追いでしかないものに依存するのではなく、自然淘汰という理性的な(と訳されているが、rational=合理的な?)プロセスに負かせるべき。という主張。完全わかる。そのためにどれだけの戯言がつ癒やされているのか。という意味で著者やそのポジションを理解していなければ難しい。