ソシュールのすべて―言語学でいちばん大切なこと

ソシュールのすべて―言語学でいちばん大切なこと

★★★★。すげー前に読みさしで措いてたのを掘り返した。ちょうどよい内容、と感じてしまうのであまり新しい知識は得られなかったと思うべきか。しかしソシュールについてなんとなく聞き及んでいたことがそうであると確認できた気はする。結局おれは、単語または意味というものが、他の単語との関係において相対的にしか決まらないのだということを確認したかったのだと思う。この本について言えば、言葉が冗長とは思わないが端的でもないと感じて、よりよい入門というか俯瞰的な本はまだあるはずという気分になる。ソシュール、カント、あと数人、がおれの思考を後ろ立ててくれるような気がする。それは科学史の文脈から求めるべきかも。