異世界語入門 ~転生したけど日本語が通じなかった~

異世界語入門 ~転生したけど日本語が通じなかった~

★★★★! 人工言語という深淵があるらしいのだと聞いてちまちま調べていたのだが、日本における有名どころのひとつは人工言語アルカというものらしいよ。紹介動画を見るに、どうも自然と創作に連続していそうに思える。この世界の死神は偶然われわれの世界と同じく鎌がモチーフなそうですが。とまれこの本は人工言語のひとつであるリパライン語の話される異世界に転生させられた主人公が現地語で現地語を学ぶ過程を描いたものである。ブートストラップしてるわけ。小説としてはまあ……なんだけど謎解きの様相でありとても面白い。「何」を引き出そうとする過程や辞書の解析など盛り上がるが、言語界隈? では割とポピュラーな話題っぽい。何かで前にみた言語学オリンピックだかに感じた面白さがここにある。終わりに近づくにつれて、主人公ほどではないにしろ現地語が読める! ように感じるのもスゴイ。総じてとにかく楽しそう。いせにほ資料集積所も参照。