Bird by Bird: Some Instructions on Writing and Life (English Edition)

Bird by Bird: Some Instructions on Writing and Life (English Edition)

  • 作者:Anne Lamott
  • 出版社/メーカー: Anchor
  • 発売日: 2007/12/18
  • メディア: Kindle

★★★★。はじめに何で見たのかわからないが、本や記事で何度か言及されているのを見かけたこともあり、きっと有名な本なのではないだろうか。前に購入して、読みさしにしていたのを改めて読み直す。著者は小説家として、物書きのクラスを持っている。そこで話している内容をまとめたのがこの本。テクニックや単なるハウツーでないことはわかっていたけど、思ったよりエッセイ感が強かった。英文だと読むスピードがめちゃくちゃ落ちるので、読んでるあいだにスタックが崩れ落ちて、あれ、いまなんの話だっけ? となってしまう。同じ理由で、さっと読み返して文脈を復元する、ということもできないから、カラー映像を白黒でなんとか観てやろうとしているような感じがある。

生徒には、あと読者にも、出版することに執着している人が多いようで、しかしそれは夢のような体験ではないよ、と著者は言う。むしろ書くことの喜びとは書くことの中にある。そして書くことだけで見えてくる何かがそこにある。書くことというのは、人生のためのことである。

うろ覚えだけど、書くことというのは夜道を車で走るようなもので、ヘッドライトはその先数メートルを照らすだけだけれど、やがては目的地に着くものだと。だからまずは、拙くても書く、それしかないようである。書くことによって発見するプロセスがあることはおれにも覚えがある。

本の中に ring true って言葉が繰り返し現れるように、物語は真実のことでなければならない。自分の中の抑制者、完璧主義や親の声を無視して、自らの痛みを書き出すことをしなくちゃあいけない。

あとで読み返しながら追記する。