現代思想の教科書 (ちくま学芸文庫)

現代思想の教科書 (ちくま学芸文庫)

しっくりこない部分もあったけど、よかった。とくにフーコーのいう権力。権力は人間の身体に非個人的に働きかけ規律化することで社会的な主体をつくりだす、という話がいやにしっくりきた。大学一年生のときにフカして本買って結局ぜんぜん読めなかったのを今思い出すな……。そういえば入門・哲学者シリーズってのがよかった覚えがあるのでいつか読んでみるか、と見てみたら過去に購入していた恐怖。本棚のどこにあるのかわかんねえよ。カントだけ見つけた。

構造主義からはじまった脱現代の思想、ていう理解でいいのかなー。構造主義もかなり前に触れてうーん、何のことだ。となった覚えはあるが。この構造っていってるのは差異の構造のことで、決まった全体の中に要素があるのではなく、かといって単なる相対主義でもない、要素同士の関係の中にこそ、のみ意味が見いだされるということ。なのだと理解している。きっかけはソシュールなわけだけど、この言語によって思考が作られる、ということに自分はフランス語で犬と狸を区別しないというどこかで読んだ例を思い出すんだけど、フランス語何も知らないから感覚として知れないんだよな……。蝶と蛾も区別しないらしい、というか日本では区別する。あとエスキモーの雪の例とかね。何の話だっけ。差異が意味を作るって話ね。

あと文化資本って言葉の出典をはじめてここで知った。ブルデューというそうです。分配と再生産されるから文化「資本」なのかー。面白いんだけどこれ以上掘り下げて知ろうって気には今はならないな。社会の話に興味ないのかな。いま。