(冬の季語) 敗者の味は 発泡酒

心が萎縮すると体も萎縮するという。二週間ほど前からずっとそんな感じだったが、先週が一番酷かったのは日記すら書かなかったことだ。昼も過ぎた頃に目が覚めて、布団の中で、夜がくるのをじっと待っている。陽が落ちれば酒を飲んで良いなどと思っているのだ。ただ泣くために泣き、吐くために吐き、けれどああ俺と同じような状況の人間などゴマンといるのだろうと思い、ならばセオリーどおりにと、大河の雄大さ、銀河の広大さに想いを馳せると、急に自分の悩みがチッポケなものに思えてきて、するとそのチッポケな悩みに苦しむ自分はどれほど矮小なのかと深みに嵌まる。