クトゥルー観

うーん。増田が書いていることはコズミック・ホラーの恐ろしさであり、そのトラバ先で書かれているのはその恐怖の感じ方の違いであって、どちらも、それぞれの立場で正しいことを書いているように思う。軸が違うというか。
おれ個人の体験から言わせてもらうと、やっぱりキリスト教圏?の文化には、深い所で、人々を見守る絶対者がいるんじゃないかなあって思うんだよなあ。それはラヴクラフトに限らず、海外の作品を読むときに感じていることで、正直なところ「冒涜的」という表現はおれにまったく実感を伴わないけれど、あの世界の人たちは神というものに存在感を持っているため、そういう謎の表現が活きてくるんだろう。それこそがまさに元のエントリが指摘しているところで、そういうことを汲まずにラヴクラフトちゃんと読めよ、っていうのはちょっと違わないかと。しかし瑣末なことだけど「クトゥルーが身じろぎしただけで〜」とか言われると、それこそちゃんと読めよとか思ってしまう。*1

*1:身じろぎくらいしてるし、っていう意味で、ほんとに瑣末なのでこういうこと書くのどうなのという気がするけど許して