本当にもう終わりなのか

絶望的に他人の前に立てない。他人の視界の自意識へ流れ込みが過剰で乱流になり、そんな自分がみじめで椅子から動けなくなるというわけ。コミュニケーション能力という言葉を耳にして悲しくなる、俺はその土俵にすら立てていないと思って落ち込む。頭がぼうっとするような無能感がこみ上げてくる。人の力が及ぶところはとうに過ぎていて、これは俺一人でなんとかしなくてはならない……。そうでなくては全ての人間に失礼をはたらくことになる(そう思われるうちが花だとも言える)。いっそ病気か何かならよかったと思うけど、悲しいことに俺は心身ともに健康で、となると、半端に劣った人間が半端に苦しんでいるだけだ。何も俺一人がこうなのではなく誰にでも経験あることなんだろうということは分かっていて、二種類の人間を分ける薄い線を何とかして越えることができればいいだけの話だ。俺たちの武器はイメージである、イメージしろ、イメージしろ、俺の人格も尊重されるだろう。
……前向きになってみるけど昨今は落ち込むことが多くて、嫌になってしまう。というか文字みつめながら自分にエールを送るとかなんなの、気持ち悪い。だいたい人格だけで尊重されるわけがないだろ、まずは名前を聞くだろう、あなたは誰ですかと聞かれて、いや……名前を聞かれなくて、言い出す機会が掴めなかったら、名無しの人間が、何でここにいるんだ? と思われながらずっとつっ立ってるのは、いい気持ちだ。
まあがんばろう自分に原因がある問題なら気は楽だ(殊勝)