俺がこれだけ苦心している様子に目もくれないままに、何とも言えない情緒を含んだ文章をさらさらと音も立てずに書いてしまう類の人間がいて、俺の苦労も努力も知らずになんなんだこいつらはと思うけど、他人の精神世界をかってにこちらが測っていいものではないし、どれだけのことをその人がしてきた上でそれが書かれたのかなんてげんじつ分からないので、想像して恥じ入り自分のことに戻るしかない。夜なのでねむい。