人間の過去には踏み固められて記憶になった他人がいて、そのことを、自分の人生の一部として顧みることもあるし、そうしなかったとしてもその道を確実に歩いてきたことは、自分にだって覚えのあることだろうに、どうして他人にはそれを認められないというのか。

見えない敵を作り出してはやむを得ず戦うことを強いられている、その強いているのは自分自身で、戦いに勝つなんてことは絶対にない。別の方法で救われると思う。そしてその別の方法とは。