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露天風呂/記憶

安宿に泊まることになっていて、Google Maps で場所を調べておいたのだけれどどう見ても田んぼを指しているようにしか見えず不審がっていたのだがそれから詳しく調べることを忘れたまま出発することになってしまい、現地に到着してから辺りを見渡すと地図で田んぼのように見えたところはやはり田んぼで、近くに唯一あった木造の建物を訪ねてみるとそこが正しい場所だったらしく受付のお姉さんは地図が間違っていたのは女子寮の場所を指していたのかもねえ、というようなことを言っていた(がよく考えるとそれでも田んぼなのはおかしい)。風呂は屋内のものと道路を挟んで向かいにあるキャンプ場の炊事場のような野外風呂で屋根はあるが壁のない露天風呂であった。友人と三人で向かったが、ひとりがここに来たことがあるはずはないと言いだす(何か彼がここを訪れたことがあるはずという状況だったらしい)。しかしよくよく調べてみるとやはり彼は一度この風呂場に来ていることが明らかになる。結局彼は何者かに記憶を操作されたのだろうということで決着がついた。しかしいちど失なわれた記憶は元には戻らない。