泊まることになったホテルがかなりのぼろで、入口であるエレベーターは学校の渡り廊下の隅に設けてあるのだけど、乗るとものすごく揺れる。しかも木造だった。動き出すときにかかる加重が上下方向でなくほとんど横向きなので、振り子にでもなってるんじゃないかと思う。中は共同のトイレが水浸しだったり、家族に「自分より給料も年齢も高い人を面接することをどう思いますか?」と訊かれ「方法論があるから大丈夫です」というようなことを答えたりした。仲間と一緒にホテルを出、来たときと同じように不安なエレベーターを降りてやれやれと言い合っていると、ホテル近くの大きな道(甲州街道?)の向こうの本来ならビルのあったところに富士山が狭ってきていて、朝日が戯画チックに光を投げかけながら昇っているところだった。ありがたくて手を合わせた。また、勤務先の女性が、高校生の娘がセーラー服の襟を外して登校するので困る、という話をしていた。