そして高校生の行事っていうのは

受付から何から、高校生がやるんだぜ。だから爽健美茶を買いに行った。おっさんと女の子(制服は着ていない)が氷水に沈められたペットボトルを良心的な価格で売っている。もう一人、友達らしい女の子がいて、台に体重を預けながら雑談している。ひと目みて氷水に手を突っ込んだら冷たいだろうと分かったので、口頭でこれ下さいと頼んだら女の子が太く長いそれを取り出してタオルで拭いてくれた。そこはそういうシステムのようだった。満足した俺が男に金を払うと、女の子が俺に声をかける。「どっちの応援ですか?」あいにくどっちの高校名も知らない俺だったのでお茶を濁すと話はそこで終わってしまった。大学院生に恋をさせてあげてもよかったんだが、俺は会社員だものな。