そんなわけで今朝は日本酒を飲んだ夜の朝だったけど、いつもと違い、久しぶりの憂鬱を感じた、というのは、少し前だっておれは毎朝毎夕憂鬱な気持ちで目覚めていたのとは違って、その頃は大学というはっきりと強大な懸念を頭の周囲に感じながら目覚めていたのだけど、この感じは、もっと昔、もっと子供で、酒なんか飲んでいなかったころに一日が始まるとき感じていた気持ちだった。当時は人生を脅かすような危機などなかったはずで、もちろん、そう感じていても、憂鬱に起きた日は、憂鬱に登校していた。そんな時はいつもその気分を、先生が教えてくれたように、天気のせいにしていたから、今朝も布団の中からカーテンの隙間を覗いて雨なんだろうと考えたのは、その時の気分を思い出したのに違いなかった。