何かのイベントなのか? 建物の中にいて、その時は何のメディアかは不明だったが、ポルノの予告がされたもんで喜び勇んで行くことになった。途中で友人に合流して、どうやら事情を知っているらしい彼についていく。道中で勤務先の社長が現れて、ぞろぞろと長い列を作って歩くおれたちの写真を撮ってるだけなんだけど、自分は上映会には行かないという。しかし話している間に前を進む友人からははぐれてしまって、おれの後ろ数十人はこの分岐を上に行くのか下に行くのか分からなくなってしまう。 最初上に進んだが、どんどんフロアから何もなくなってしまって、正解は下だったとかなり昇ってから気づく。下がったところには室内シアターがあって、プラネタリウムになっているらしく、前の上映が終わったばかりで子供たちが終わって外に流れ出てくるところだった。その流れに逆らって中に入るとすでに室内にはポルノ上映待ちの大人達が席を取りはじめている。中央前方の席を取りたかったけど、その辺りは一人で4人分の席を取って横たわる相撲取りとか、3メートルくらいある男たちが既にセックスを始めていてなんだか治安が悪そうだったので、左手側に場所とることにした 。巨人たちは何かの暴力的なゲームのキャラクターで、相手の頭蓋を自分の肛門の中に入れて破壊するのだという。実際糞便にまみれて粉砕された頭部が床に転がっていた。さて左側に席を取ったのはいいものの自分には何の準備もなく、体液を受けるものは筆箱くらいしかない。せめてティッシュだけでも持ってきておけばよかったなあと思った。周囲には男も女もいるが、どちらかというと醜い人ばかりで、そういう人たちのための催しなのである。自分の左に座っていた女性は『エンバンメイズ』の金持ちのおばさんだった……。まさかの。そうしてはじまったポルノはルフィ出産! みたいな煽りで、たぶん性交の間違いではないかと思うのだけれど語感としてはまちがいなくそうだった。おれが楽しみにしていたのは二本立てのもう一方のほうである。