★★★★。おれのような犯罪といえば不正アクセス禁止法くらいしか想像のおよばない小心者には、いつ万引きがバレてピンチに陥るのか、という点でハラハラしてしまって続きを見るのが苦しかった。最後に出てきた感情のなさそうな男女、お前らに何がわかるんだ、と思いつつ、あれが今のおれの世界で、このざるのような世界観ですくいきれなかったものが数多くある。アクリル板ごしの3人は、あれがうそでも、家族なんだったんだろうと、そう思うと、祥太の頭の中のことがきっかけで、疑似家族が崩壊するっていうプロットはめちゃくちゃよかったな。それにしても海水浴のシーン、樹木希林の頬のふくよかさに、ああいいもん食ってんだろうなあと嘆息したものだが。

2018年6月5日 「invisible」という言葉を巡って | MESSAGE | KORE-EDA.com