悪夢。さもありなん! ビルの中を下って動物の戦士を捜す。下層の階は半ば水没していて薄暗い。打ち棄てられた建物を探検しているらしい。最強の動物とはなんなのか考えていたが、思いつくよりも早く、カバの姿が遠くの通路に見えた。こちらには気づいていない。水陸両用パワー型、間違いなく最強だ、と得心するがカバの独り言が聞こえる。愚かな人間ども云々といって敵対的である。これは衝突になるのかもしれないと身構えて見送ったが、次に出会ったときは極めて友好的であった。サイズもかなり小さく見えた。 上の階はかなり広いものの、障害物が多く、大まかに見ればすり鉢のコロシアムのようである。薄暗く青っぽい。ここにフロアの主がいて、集められた人間を最後の一人になるまで殺していくと宣言されている。やがてその主が現れる。白い毛と黒い肌のマントヒヒのような大ザルである。それがフロアをすごい勢いで回りはじめ、最初の犠牲者を品定めしている。おれは足場を転々として逃げ回る。ダンスミュージックのようなものが流れ、人間たちは踊っている。階段の手すりに掴まって回転し、照明の加減か分身して見える人もいた。最初に狙われたのはピコ太郎*1だった。猿に鋭いツメで引っ掻かれるのである。彼はすぐに中央舞台へと跳び乗るとエアギターを演奏しながら「いた〜い!!」と叫んでのたうち回っていた。

*1:現実にネタを見たことはないが顔は知っていて不思議

レイ・カーソン『白金の王冠』

白金の王冠 (創元推理文庫)

白金の王冠 (創元推理文庫)

炎と茨の王女』の続刊、第二巻。

女王の座におさまりこの巻は宮廷陰謀劇になるのかと思いきやまた旅路につくので、そういった話の好きな自分としてはありがたい。為政者、人の上に立つ者となったヒロインには厳しい現実を突きつけるような出来事がふりかかる一方、ロマンスのほうはそんな現実とは別次元のことのように進んでゆく。

世界の謎も明らかになりつつある。門番の話は『オメラス』を彷彿とさせるいい設定。

避妊の薬が物語において一役買っているのは、こういう言い方をするのは微妙な感じもあるが、女性らしい。まあおれにはこんな考えは出せないだろう。

海沿いに建つ寺のような施設にひと教室分解くらいの大人数で合宿に来ている。地鳴りがあって天井からバラバラと破片が降ってきて地震のようでありみなが大広間の畳に伏せる。おれも両隣にいた高校の友人らとともにそうしている。大きな揺れも津波も来ず、伏せたままみな白けたような気持ちになっているが、隣の友人に「いま大声をあげて走り出したらみんなパニックになるかもな」と冗談を言うと、彼はその通り大声をあげて走り出してしまう。そこにいた人間はは誰も反応しないが、彼は気にせずドアから出ていってしまった。もう一人の友人と残り、とてもビールが飲みたくなる。結局自販機で買って戻ってくると友人は何か別の人々と同じ円卓についていた。自分もその輪に加わるが友人の隣の席ではない。

アルバイトがやたら馴れ馴れしくアルゴリズムの相談をしてくる。平面上に格子状に並んだ点があり、それぞれに与えられる力を計算するような話。

いんしょう、という単語の綴りが思いだせず隕障、と書こうとしておかしいなと思う。隕の字も韻のつもりだった。なんとか夢の中にいるうちに印象、と思いだせたところで目が覚めた。

やはりアルコールを入れずに就寝すると夢を見ることが多いように思う。まだペルソナの世界で、LINE越しに切ない恋をしている 。学校には警察やマスコミが押しよせてほとんど封鎖されている。ガラス張りで校舎の外からも中を覗うことのできる金魚鉢応接間が 臨時の会議室に接収されて、中で選挙らしきものが行われている。近づいて見てみると、今年の年賀状の人気投票が行われていた。

メガネをかけたまま寝ていた。本当に寝る時にかけていたのか、寝ぼけてかけたまま二度寝したのかはわからない。

ペルソナ5の夢を見る。12月24日、ルブランに帰る途中に異世界に飲み込まれる時のモーションがかかり、気づけば4月1日の新宿にいた。 その時自分は記憶を失っているであるからループであることに気づいていない。高級そうなレストランで女性と食事をしている金持ちのボンボンの ようなやつ、もしかしたら金城だったかもしれない、そいつにお前は悪事を犯したのだから逮捕されるのだというような ことを告げる連れの女はおろおろしてばかりであり、男もとても怯えているが、そこまでに及ばない先生が逮捕命を落とすようなことではないと言って安心させる。 どこからともなく黒服の男達が現れてその男をエレベーターに押し込む。暗い夜道を二人で帰っていると、相棒は明智か秋山か、 その合体したものかは分からない、後ろから三島がついてくる。彼のおそらく妹や弟だと思うが、彼らが幼稚園や小学校でどんな酷い仕打ちを受けているのか滔々と 語る。街灯の下なのでよく彼の姿が見えなかったが振り返ってよく見てみると三島は首から上だけであり、そして自分はもう人間ではないという。 人間の姿ににこだわる必要などないのだという。廃ビルの中で片足をなくし排泄器官も失った大型犬を見る。シュナウザーという、その名前には聞き覚えがあって、 相棒にこの名前の犬は虐待される運命なのだと解説している。この段になると 不気味になってきて、今日は一緒に寝たほうがいいのではないかと明智‐秋山に訊く。彼は肯定的に答える。

こんな夢を見るのもペルソナ5をクリアしてしまった喪失感に週末 なんのやる気も出ず延々ウェブの考察検証を眺め、2周目をどんな戦略で進めるかに思いを馳せていたからだろう。またpixivでは男性同士のカップリングをよく見たからだろう。