おれは飲んだりして、そして「おれの存在は誰にも知られてないんだ、えっえっ(嗚咽)」と
呼ばわりたい、ほんとうのおれはここにいるんだよと。そう彼に認めてもらいたい。彼はおれの小さな世界が始まったときの、その世界の最初の人びとのひとりだった。そして今、それから今までずっと、彼はおれの世界から切り離されて、ひとり楽しくやっているように思える。見える。おれもそうあるべきか。それともこの世界にどっぷりはまってしまうべきなのか。分かるまい、答えは出まい、よしんば出たとしてもそれを行なうことはかなうまい。
それなら寝てから考えよう酒は思考を鈍らせる夜のまにまに俺が酔いそうして俺が詰られる俺にええ、俺に