新しいクラス

新しい学年、新しいクラス。今までの思い出とは違って、クラスの半数が女で残りが男である、そんなクラスだった。新しい担任、女の担任はこう言った。「男子と女子で勝負して、負けた方は勝った方の言うことを聞くようにしよう。」きーちゃん先生はそう言った!勝負はテイルズのインターフェースを用いて、つまり360のコントローラーを4人が握るのだった。ただなぜか敵となるのは女子ではなくシャルル・ジ・ブリタニアひとりだった。若本は卑怯者だったので、彼の策略にクラスの男子の半数が沈んだのだが、それでも俺はその罠を最後には看破し、残ったクラスメイトたちにコントローラーの操作を教えながら、最後には勝った。
男子が勝った。先生は男子にそれぞれ2個のシールをくれた。シールの絵柄には、少女漫画雑誌で人気のキャラクターが描かれていた。シールが2つというのは、つまり、男子は2回だけ、好きな女子に言うことを聞かせられるということだった。教室は湧き上がった。男子は女子と、女子は男子と。考えればこんなシールを貰ったところで俺には行使できる相手がいないのだった。俺はずっと雑誌を読んでいた。