休日は人を読書家にする…(フッ)キザに呟きながらラノベ読んで四半日が終わった。遅起きなので、夏至が近いとはいえ日没も早い。まだざわざわと騒がしいビルを出て深夜の公道に自転車を引っ張り出していると油断した格好の金髪のねーちゃんが目の前を横切ったので、そっちの方向から帰ることにした。彼女の先導で北へ歩いていると、それまで知らなかった場所にコンビニを見つけたので、そこで金をおろす。欲しいものほとんどはクレジットカードのインターネットで買っているので、この紙幣はビールのためだけにおれの手にあるようなもんだ。そう思いながら店を出ると彼女はもういなかった。
もう暖かいので酔っ払いどもも気持ちよさそうにフラフラ歩いている。合コン帰りの女子大生、盛りの過ぎたオヤジども、並んで歩く恋人たち、みんなこの気温と湿度を感じていて、夏になったと思う。
帰宅すると流しの生卵がさすがに我慢できない感じになっていたので処分した。