舞台の幅はけっして狭まらず、広がりもしないからおれはこいつが好きなのよ。
呼ばれもしないのにごめんなさいと謝ってまわるのは先回りをしているようで、やめだやめ!おれに責任のあることは言わなくても分かっているから、この様子なのであって、それならおれは殊更に騒ぎたてることもなく、むしろ却ってそうすれば、浅ましさが際立つというもの。