休日 (日記)

眠っていたのか気を失っていたのか分からない睡眠から目を覚まし、じんじんとする思考で、台風が来てるのだから今日は一日家にいよう、と決め込む。台風が実際にどこにいるかは知らない。今月に入ったころバンダイチャンネルの月額見放題に加入したので、それで何か観ようと思うけど、休日をこうやって潰すことには後ろめたさが少なからずある。
とりあえずアイマスを見るところがいじらしい、おれ。ほとんど覚えてなかった温泉回をもう一度見る。風呂上がり、浴衣姿の春香とやよいが並んで牛乳だかを飲むシーンでやよいの胸が平坦なのに比べ春香のは少しふくらんでいるので好ましく、少女の胸よかくあれかし、と思う。
いつか観ようと思っていたスクライドと、懐しのガンパレがあったので、数話ずつ観る。ガンパレの監督はよみがえる空の監督でもあったか、とか、ゼノグラにも参加していたのか、と、Wikipedia を見ながら知って、涙ぐむ。感傷的になってる。アニメばかりもどうかと思って塩漬けにしていた本をつまみ食いし、眠気を感じて少し眠った。
それから、台所のドブさらいをした。学生時代から定期的に起こる (やらざるを得なくなる) イベントだが当時ほどは自炊もしなくなったのでヘドロの臭いはなく、むしろ白カビチーズの香りがかぐわしい。古い急須を捨てる。掃除をしながら、突然こんなことをし始めたのは不安に思っていることがあるからだと気付く。後ろめたさも、強い眠気も、溜まっていたことの消化をするのもぜんぶそのせいだ。
カレンダーに横たわるイベントがおれの行く先に暗く影を落としている。これとの対決なしに来年を迎えられず、それまでは常に頭の片隅にあって手放しの喜びや楽しみはない、おれの苦手なこの状況……。デッドラインがあるという事実だけで手が動かなくなる人もあるのだ。おれだ。まあ、一人でやるしかない面倒な用事があったのです。
とはいえ、退路はすでになく、徒手空拳で自爆するわけにもいかないので、腹もへったし、やるべきことを整理しようと考え、予定を違えてついに外出する。土日まるまる潰して、ようやく腰を上げたのが22時だった。ボールペンが必要だと思って、その時間でもやっている大きな本屋で一本買う。ついでに漫画を物色する。ひだまりスケッチの6巻が入ってたがこの店はなぜか執拗に4巻の入荷をしないので歯抜けである。この店のせいでおれは3巻を2冊買っている。ハニカムの続きと、超弩級少女、ライアーライアーのそれぞれ1巻を買う。
少ない夕飯を食べながら懸念をまとめる。まあやるしかないなという感じ。ボールペンがインクを余計に出すので指に黒々とした染みがつく。