の #25 (終)

終わったなあ。ただ終わったという感じだ。全体を通して大きなストーリがあるわけではないので、最終回らしく、きれいなものをひとつ、という感じだろう。最後3話は、まあ、なくてもいいって扱いなんじゃないかなあ。見ていて俺には何というかヤケクソ感すら感じる。
こうやって改めて見てみると何が何だか分からんよなあという風に思う。響を見ていると俺は彼女の何を知っているんだっけと思う。雪歩を見ているとゲーセンで First Stage を聞いてたあの頃とは全然違うと思う。CM 見ててすら、彼女たちは、アイドルになってしまったと思う。それまでは各々の世界で(ゲーセンの椅子に座ってモニタに触れながら)下を向いて見つめていた彼女たちは、今や俺たちの上天にひとつのさだまった世界となって俺たちに影を落とすようになった。自分の態度をどう規定しようと、もう避けて通れないようになった。のだな。いっぽう対する俺の態度ってのが、ないのが、情けないのだけれど。また少ししたら考えもするんだろうと思う。
ライブシーンは気合い入っててよかった。あとラスト近くの黒井社長や876組、ああいうのは、好きで、エンディングぽくていいと思う。「実に春香らしいの」という美希のセリフは、L4UおまけDVDへのオマージュだろうな、と思うけど、ソースが見つからない(部屋のどこかにはある)ので、保留。あれをもう一度見直すときが来たなあと思う。
今や俺には情緒もないし、半年間のことはこれで終わりです。俺にグランド・フィナーレはないけれど。