スマホは過去におけるタバコのようなものとなって、これに依存している人は排除されるし、「どうしてあの時代にはスマホなんてものが社会的に受け入れられていたんだろう」と訝しがられる存在になるだろう、という予想と願望がある。じっとしていて物思いが去来するときに、耐えきれず思わずスマホを手にしようとしてしまう心と身体の動きがおれにはあって、それを消し去ってしまいたい。そんなことは簡単だ。このインスタントな快楽へのまっすぐな逃避を追いやって、苦しい物思いに身を寄せなければならない。