アガサ・クリスティ『春にして君を離れ』

春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

人妻が自宅を離れた旅の途中に夫と家庭とを思い、それまでは気づかなかった何かに気づいてしまう……という話。ミステリではない。

やー、夫への愛が冷めてしまっていることに気づいて云々みたいな話だったらやってらんねえな! と構えてたけど、そうではなかった。なかったからよいのかというとそうではなく、これはこれでひどい話。ひどい小説ではない。

独白の小説なので夫や家族とのやりとりはすべて回想の中なのだけど、それが詳細であることや、ひとつの疑念につきまとわれ、苛まれる描写が、小説を読んでいることを感じさせ、また心の動きのありように現代とは違う基礎があると感じられて、そんなのは久しぶりの読書だった。

CC

最近トンとご無沙汰だったが朝の寒さへの処置として起きてからやってみることにした。時間に余裕があるわけではないので1セットのみ。 あとHorizontal pullupsはキツすぎて訓練にならないと感じたので、Vertical pullupsを少しキツめにしてやることにする。

最近の感想

はーくたびれた。なんかいろいろ消費したぞ。

アンディ・ウィアー『火星の人』 ★★★★★

火星の人

火星の人

火星での活動中に事故に遭って、ひとり取り残された宇宙飛行士のサバイバル記。映画化されたあとに読むのは癪だなーと思っていたけど、結局のところ読んでよかった。小川一水『漂った男』とも似たシチュエーション。

主人公のマーク・ワトニーがユーモアの精神を絶やさず、創意工夫で絶望的な状況を生き延びていく姿には超人的なすごさを感じる。あまりにすごすぎて、これを読んで勇気づけられるという気持ちにはなれない。宇宙飛行士の厳しい訓練をくぐったのであればありえるのかもしれない。まずジャガイモ畑を作り始める姿をみよ。生き残るのに必要なカロリーを計算して農地計画を立てる様子には、エンジニアリングによる問題解決のかっこよさがあるよね。

映画も面白いのだろう。いつか見たい。

塔の上のラプンツェル ★★★★★

スピンオフ作品を先に見る機会があって、そのときは何となしに見ることになったのだけれどあまりにラプンツェルが可愛いので大丈夫か!? と思って(何が)、前から観たかったやつ。実際観てみたら天真爛漫、全編通してかわいくて、よかった。相手役の男もいいキャラだろうと思う。話自体は少し気になるところもあるが……。クライマックスのシーンには泣いてしまった。

しかしあのカメレオンはなんでいたんだ?

スパイダーマン ホームカミング ★★★

なんか主人公の行動原理とか背景が見えなくて、物語がどこに着地しようとしているのかわかんなかったぞ。いつ導入になるんだろう? 最初見逃した? とかずっと考えてた。

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? ★★★

2017年のアニメ映画。もともとドラマだったのね?

ヒロインが可愛いのには同意だけど、よくわからない結末。何もかも未解決にするのなら、話の進め方もまた違った方法でいいんじゃないかと思ったけど。

吉田丸悠『大上さん、だだ漏れです。』 ★★★★★

今後も購入。エロい妄想興味が止まらない女子高生の大上さんと、身体が触れた人に本音を言わせてしまう特殊体質のクラスメイト・柳沼くんのラブコメ

スペクトル的には下ネタ-コメディだと思っていたのだけど、思った以上にピュアだし恋愛していた。なのでとてもよいのです。大上さんの頭の中も、たまに暴走するとはいえ、年相応。おれが女子高生だったころもこうだったよなと思う。

恋愛のことなので、よいシーンでは身体が触れることもあるわけだが、そこでポロッと下ネタが出てくるのがお約束。ロマンチックな気分に冷や水を浴びせてくれるので、進展も行きつ戻りつでいい。

しかし柳沼くんの性欲はどうなってるんだ? 大上さんみたいに可愛い女の子がちんこ見たいって言ってたら、一も二もなくちんこを見せたくなるんじゃないのか?(怒)

米代恭あげくの果てのカノン』 ★★★★

ヒロインがストーカーでSFで……という情報だけ耳に挟んでいて、それで何が面白いんだ、と思ってたけど、キモになる設定が別にあった。ヒロインの恋する男が戦闘部隊の一員で、失った身体の部位をエイリアンテクノロジーにより復活させられるんだけど、そうすると性格が変わっちゃわうのだ。とうぜん女の趣味を変わったりするわけ。それでも先輩のことだけが好きです、というヒロインが、恋ってなんだ? と考えさせる。全体的に暗い雰囲気がずっと流れている。

田村茜『モブ子の恋』 ★★★★★

モブ子の恋 1巻

モブ子の恋 1巻

今後も購入。読み終えてこれまだ一巻しか出てないのかーちくしょーと思った。地味で目立たない性格の大学生の女の子が、アルバイト先のスーパーで、同い年のアルバイト男子学生に恋する話。ここでヒロインを女子大生と呼ぶとちょっと違う感じがあるね。自分を変に卑下したりオタク路線に走ることもないところがよい。歓迎会では酒も出るし、独り暮らしをしている大学生の感じ。

あらた伊里『総合タワーリシチ』 ★★★★

完結。カテゴリ的には百合コメディかな。ヒロインカップルもいいが、友達のポンコツ4人組がいい味出してる。名前は覚えられないんだけどキャラが立ってて、それぞれのストーリーがある感じ。ありがちな、強く結びついたカップルが複数あるような人間関係ではなく、もっと有機的な関係が描かれていてよい。

ほかに生徒会というのも出てくるんだけどかなり唐突に登場し、そして掲載誌の休刊で描ききれないまま終わってしまったのは惜しい(ここの面子にはあまり思い入れを持てなかった)。

柊ゆたか『新米姉妹のふたりごはん』 ★★★

義理の姉妹となった女子高生たちが(かなり高度な)料理に挑戦するまんが。姉がやたら食いしん坊なのがいい。

森田るい『我らコンタクティ』 ★★★★★

我らコンタクティ (アフタヌーンコミックス)

我らコンタクティ (アフタヌーンコミックス)

一巻完結。仕事につまらなさを感じているカナエが小学校時代の同級生のかずきと出会い、かずきがロケットを自作していることを知る……というところから始まる話。

カナエはロケットエンジンが本物だと知るとすぐにかずきを騙して金に換えようとするし、かずきのほうは朴訥としてるけど頑固なやつで、なんか癖のある主人公たちがロケットを打ち上げるために疾走する。心が完全に通じあっているというわけでもないんだろうけどそういう人間たちが何かをなそうとしているのがよいのじゃないか。一巻完結!

保谷伸『マヤさんの夜ふかし』 ★★

魔女のマヤさんと友人の豆山のSkype越しの深夜トークトークがおれには合わなかった。


以前の感覚では★5はおれの血肉に人生になったものだったが、それだと★4が団子になってしまうので★6メジャーを増やして引き直すことにする。いま決めた。

なかなかの長距離移動をキメて、まだ終わってないのだが、あと少しでフィニッシュという行程に入った。『火星の人』をお供に読んでいるので、寝不足もあいまって人類史上に残る偉大な移動をしている気分になる。もうすぐ読み終わる。

心配ごとが多すぎて夜中に目が覚めてしまったが、エッチなことを考えていたら明るくなったころに眠れた。ラストリゾートだ。