小林多喜二『蟹工船・党生活者』

蟹工船・党生活者 (新潮文庫)

蟹工船・党生活者 (新潮文庫)

これ、いつ買ったやつなんだろうなあ。なんか流行ってて本屋に平積みされてた頃のやつな気がする。

話としては面白くないんだけど、当時を描くものとしては興味深い、のかも。それにしても描写が真に迫っては感じられず、政治的弾圧と抵抗の話であれば、たとえば『精霊たちの家』とかは面白かったな。あんま比べるものではないけど。この手の話を読むと、『1984』みたいなディストピアものとよく似てて、となると抵抗は失敗するな……という予感がある。

『党生活者』読んでると当時の弾圧・衝突の厳しかったことがうかがえる。それを思うと今は醜いものこそあれ、のほほんとした時代だなーと思う。こんな状況でよく出版できたな……。

うすら寒くて、駅のベンチで日向ぼっこしてる。おれは恥を擬人化したようなものだと思って生きてきたが、よもやこの上さらに恥をかくことができるとは……人間の可能性の限りないことを感じる。