さっきは何度めかという寝坊で、ねぼけたままぼくは、外は明るいのにカーテンをしめきって薄暗い部屋のなか、電話の保留音にグリーンスリーブスなんかを聞かされたもんだから『うつうつ』としてた。
しかし駅まで出ればなんて暖かいんだ!快晴の色に「生きてあげようかな」 と思う彼であった。