- 作者: 藤間麗
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/05/26
- メディア: コミック
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話の筋としては敵国の第二王子シーザに嫁いだ姫、ナカバ、王族はみな黒髪であるはずのところに赤毛を持つ異質な姫で、最初はシーザに見下されてたような扱いを受けているのだが…といういわば王道的な…ラブストーリー。好きです。
以下は/ネ/タ/バ/レ/かもしれない。
シーザは最初こそ冷たく強引にも思えるが、その実は努力家で誠実な人間。端折ると、シーザはナカバの真っ直ぐな瞳に惚れ込んでしまうんだなー。子供っぽくはない、大きな瞳でじっと見上げた格好ではっきりと物を言われるんだから、仕方ない。一巻の終わりにはもうシーザはナカバにまいってしまいはじめている。話にはもう一人大事な人物がいて、これがナカバにたった一人付いてきた従者ロキなのだけど、こいつは人間よりも身体能力に優れるものの社会的地位の低い獣人であり、ナカバとは古い付き合いでとても仲が良い。これがシーザの越えるべき壁として機能し、シーザの嫉妬心をかき立てるのが心地良い。ナカバはもとより見捨てられた感じの姫であり芯も強いのだけど、シーザは王家の次男で長兄やロキなど闘うべき相手も多くこの漫画はシーザの話のようにも思える。2巻はもっとラブコメっぽくなってそうで楽しみだ。
以下ネタバレ。
1巻の最後、シーザがロキに試合で負けてからの一連のシーン、ロキがナカバにキスを貰ってからの一連のシーン、ロキが頑張れば「勝てると思うか?」と訊かれて答えるナカバの「さあ?」という台詞が大好きだ。安易に励ますことはしない、素直で正直な女の子だ。